頭皮は皮脂腺が最も密集している部位のひとつで、他の部位に比べて皮脂分泌が非常に活発です。その密度は、額のTゾーンの約2倍にもなる800個/cm²といわれており、ホルモンバランスの乱れなどで皮脂が過剰に分泌されると毛穴が詰まり、頭皮にきびができやすくなります。さらに、頭皮は髪の毛で覆われて蒸れやすいため、アクネ菌やブドウ球菌などの雑菌が繁殖しやすい環境でもあります。
頭皮にきびを悪化させる要因
毎日のシャンプーでも、洗い方やすすぎ残しが不十分だと、余分な皮脂やシャンプーの成分が頭皮に残り、毛穴を詰まらせ雑菌の温床になります。一方で、爪を立ててゴシゴシ洗うなど、洗いすぎも頭皮の角質を傷つけ、乾燥や炎症を引き起こす原因になります。また、髪を濡れたまま放置したり、紫外線を浴びすぎたりすると、頭皮のバリア機能が低下し、にきびが悪化しやすくなるため注意が必要です。
頭皮にきびを予防・改善する方法
まずは正しいシャンプーの方法を習慣にしましょう。シャンプー前にブラッシングで汚れを浮かせ、ぬるま湯で1分間予洗いをします。シャンプーは指の腹でやさしく洗い、洗い残しがないようしっかりすすぎましょう。シャンプー後はタオルで水分を取った後、ドライヤーでていねいに乾かすことが大切です。自然乾燥は避けましょう。
生活習慣の改善も有効です。十分な睡眠をとり、ストレスを軽減する工夫をしましょう。食事では、ビタミンB群やビタミンCを含むバランスの取れた食事を心がけ、甘いものや炭水化物の摂りすぎに注意します。また、血糖値の急上昇を防ぐため、野菜やタンパク質を先に食べる「食べる順番」を意識するのも効果的です。
まとめ
頭皮にきびは、日々のケアや生活習慣を見直すことで改善・予防が可能です。正しいシャンプーの方法や栄養バランスの良い食事を意識し、健康な頭皮環境を保ちましょう。どうしても改善しない場合は、皮膚科医や薬剤師に相談して適切な治療を受けることをおすすめします。
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